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28.スペース圧縮 ⇒ 効率化戦略

スペースを狭めると生産効率は上昇し、スペースを広げると生産効率は下降する事を、ご存知ですか?
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営々と努力を続けて来られた結果、将来の発展の為の新工場が取得でき、移転期間を乗り切って、どうにかこうにか安定稼動に入った途端に、利益が出ていない事に気付いて、大慌てする…… そんな会社が結構多いものなのです。
業務用厨房機器を作っておられるA社では、新工場移転・稼動後、利益率の悪化に苦しんだ末、レイアウトを従来の工場並みの過密状態に戻して、やっと利益が出るようになりました。
空調機器を作っておられるB社では、地方の工業団地に組立工場と加工工場とを建設し稼動に入りましたが、矢張り利益が出ず苦しんだ末に、敷地の半分を占める組立工場を売却し、組立作業場を加工工場内に移設し、どうにか利益が出るようになりました。
産業用機械を作っておられるC社では、車で30分程の場所に新工場用地を取得し、将来の発展に備えて、先ず組立工場と本社事務所を移転させました。
その時は、もう少し体力が付けば2~3年の内に、基礎費の大きな加工工場も新工場へ移すつもりだったのですが……
組立工場を移転させてから、赤字決算が続くようになりました。
とても加工工場を新工場へ移す事など出来る状態ではなくなりました。
今、C者では、新工場を売却して、元の手狭な工場に再集結する為の努力が続けられたおり、高い授業料を払ったのですが、なんとか戻れそうな状態となりつつあります。
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新工場の建設や建屋の増設等、スペースを広げて将来の発展に備える手を打たれる場合、面積当りの生産効率を絶対に落とされないようにする事を忘れないで下さい。

もし、将来への布石等の理由によって、生産量の伸びよりも大きなスペース拡大を行なうのであれば、最低限の対策として、非稼動スペースをロープ等で仕切り、絶対に使用させないようにしておいて下さい。
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生産効率は、生産使用スペースの√(ルート)に反比例します。
これを『スペース圧縮⇒効率化』と呼び、改善着眼点の定石として、私どもではよく使っております。