セミナー
戦略の泉
お役立ちの経営情報
- 1.一番手戦略
- 2.GIVE & BE GIVEN 型戦略
- 3.クイックメリット戦略
- 4.ゼロタイムラグ化戦略
- 5.ニーズ⇔付加価値直結化戦略
- 6.マクロの着眼・ミクロの着手化戦略
- 7.管理混乱・実務の整備化戦略
- 8.強みの強化戦略
- 9.計画実施同人化戦略
- 10.最大欠点・最大長所化戦略
- 11.質先・量後戦略
- 12.成功映像4K化戦略
- 13.成功事例の拡大伝播戦略
- 14.戦略の五態『攻・守・創・退・養』
- 15.頭体活用・天職化戦略
- 16.比較観察・知恵活用戦略
- 17.百人の一歩化戦略
- 18.予測MM・大的短期化戦略
- 19.率先垂範 DO→PLAN戦略
- 20.流れ方向一定化戦略
- 21.例外捜し戦略
- 22.競争設定・活性化戦略
- 23.押し込み・補充・即応化戦略
- 24.ベキ乗確率排除戦略
- 25.新規・多角化⇒伸び・拡大
- 26.多回実験・一挙実施
- 27.一所深耕・横拡大
- 28.スペース圧縮⇒効率化戦略
- 29.多回構築・強味の強化戦略
- 30.困知成長戦略戦略の泉
28.スペース圧縮 ⇒ 効率化戦略
スペースを狭めると生産効率は上昇し、スペースを広げると生産効率は下降する事を、ご存知ですか?
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営々と努力を続けて来られた結果、将来の発展の為の新工場が取得でき、移転期間を乗り切って、どうにかこうにか安定稼動に入った途端に、利益が出ていない事に気付いて、大慌てする…… そんな会社が結構多いものなのです。
業務用厨房機器を作っておられるA社では、新工場移転・稼動後、利益率の悪化に苦しんだ末、レイアウトを従来の工場並みの過密状態に戻して、やっと利益が出るようになりました。
空調機器を作っておられるB社では、地方の工業団地に組立工場と加工工場とを建設し稼動に入りましたが、矢張り利益が出ず苦しんだ末に、敷地の半分を占める組立工場を売却し、組立作業場を加工工場内に移設し、どうにか利益が出るようになりました。
産業用機械を作っておられるC社では、車で30分程の場所に新工場用地を取得し、将来の発展に備えて、先ず組立工場と本社事務所を移転させました。
その時は、もう少し体力が付けば2~3年の内に、基礎費の大きな加工工場も新工場へ移すつもりだったのですが……
組立工場を移転させてから、赤字決算が続くようになりました。
とても加工工場を新工場へ移す事など出来る状態ではなくなりました。
今、C者では、新工場を売却して、元の手狭な工場に再集結する為の努力が続けられたおり、高い授業料を払ったのですが、なんとか戻れそうな状態となりつつあります。
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新工場の建設や建屋の増設等、スペースを広げて将来の発展に備える手を打たれる場合、面積当りの生産効率を絶対に落とされないようにする事を忘れないで下さい。
もし、将来への布石等の理由によって、生産量の伸びよりも大きなスペース拡大を行なうのであれば、最低限の対策として、非稼動スペースをロープ等で仕切り、絶対に使用させないようにしておいて下さい。
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生産効率は、生産使用スペースの√(ルート)に反比例します。
これを『スペース圧縮⇒効率化』と呼び、改善着眼点の定石として、私どもではよく使っております。